トウメイのハトの絵

★ 2006.07.30  /  ハトの絵×ウルルン

此処じゃない何処か

これが今日見たウルルンのキーワード。
はなさんがモロッコを訪ね、標高約2300mの草原地帯に7世紀頃から住んでいるという先住民族ベルベル人の家族とテント暮らしを体験する。


おもしろかったのは(日本でもそうだけど)やはり田舎の方では距離の感覚がちょっと違う!水を汲みに行くのに1時間半。はなが水場まであとどれくらいかかるか訊くと、時計が要らなそうな土地柄なのに「あと7分くらいよ」と絶妙な返事をしたお母さんがまずオモシロイ。市場までお父さんとラバに乗って買い出しにいく際なんかは質問しても「神のみぞ知る」という偉大な答えだし(笑)


いっその事クイズの部分をカットしてもらいたいくらいこの番組がダイスキ。あとは自分でもよくわからないけれど世界不思議発見も。
これらはただ「旅好きだから」では説明がつかない。
例えば、好奇心が強いとか、
自分の性分にもよるものだと思っている。
ナイナイサイズも好き。こうなるとよくわからない。

沢木さんの『深夜特急』は、すこし読みかけたまま誰かにあげてしまったけど、ページをめくって感じたのは、自ら選んで見知らぬ世界に飛び込むだけの好奇心を持った人は行動力があって、知識を吸収したり知恵を働かせたりするのも早いということ。

ウルルンは山本太郎が出るような大自然シリーズが見てて面白く心地よい。世界にはいろんな人達がいてそれぞれの暮らしがあって、今回のモロッコだって日本からはるばる24時間もかかる遠路も、草原を50日以上かけて移動していく彼らの暮らしからみればほんの一時のことなのだろう。

ここにあるのは客観的な時間と主観的な時間。

よくHPでコラムを読んでいる直木賞作家の方なんか主観的時間派らしく、年間120回も飛行機に乗って国内外を飛び回られているような方なのだけど、

人生とは生きている時間、つまり自分の持ち時間のことですから、
思い立った時にすぐやらないと、たちまち終わってしまいます。
おかげで気がついたらもうこんな歳になってしまいました。
ですから旅行に行きたいと思ったら、すぐに行くことです。
旅先で買いたいものがあったら、すぐに買うことです。

と、82歳にして達観に近いことを書かれていた。
月日は百代の過客にして行き交ふ年も又旅人也
その現代版だと読んだ。

言われてみると、たしかに旅先では何でも即決即断が要求されるので、まだ滞在するのでよく考えてもう一度、なんて当てにしても果たせた試しがないし、他のことに取りまぎれてまた戻ってくることもまずない。スピード感と決断力は絶対条件。その訓練になる。


番組の終わらせに泉谷しげるが、

ああいった生活はほんとに体が疲れるんですよ、
都会の暮らしでは体は疲れないように疲れないようにと生活を便利にしているけど精神が疲れる。
体が疲れるってことは幸せなことなんですよ。

見かけによらない良質のコメントだったので驚いてしまった。泉谷さんは男気で熱血な方だと思う。偽りのない「神の思し召し」なんていうピュアな言葉も、見わたす限りなーんにもないこういう所で自然と暮らすような人たちからしか聞けないだろう。

私的には工業社会が目指した豊かさも、農業社会的な精神の世界や理想も、どちらも好きだ。てっきりそのどちらかを、という内容だと思っていた耳に残るフランスの諺が、実は「熱いハートだけじゃ解決しない、ブレインが必要だ」と言っていると最近知った。若者の情熱と、大人の真剣さを実に言い得ている。創意のないところに前進はないのと同じで、いま無敵に見える中国も両者が歩み寄ったからこそだと思う。バランスよく両者が歩み寄ればきっと素晴らしい。


「此処じゃない何処か」


それは俺も一生想い続けることだと思う。

はなさんが「日本までは飛行機や乗換えをして1日かかるよ」と話すと、少年が目をきらきらさせながら「だったら僕は日本までラクダで行くよ」と言ったのがウルルンだった。

つぎは何処へ旅してみようかと。2泊くらいで上海かタイか。

久々に色々と長々と書いた。

 ◆滞在記 / COMMENT(0) / TRACKBACK(0) /
夏の想い出 / トウメイのハトの絵 / Anniversary

COMMENT

COMMENT POST





【編集&削除】
時にパス必須

TRACKBACK

http://hatonoe.blog10.fc2.com/tb.php/110-e9436733
HOME
Copyright ©  トウメイのハトの絵 since 2005.7.30.